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新入社員研修のこと-その2- [仕事]

事務系総合職新入社員を対象にした研修の内容を知った時ほど、一般事務職と総合職の違いについて痛感させられたことはない。
「最低限の業務知識」が分かってきたことと関係しているのか、3年目から仕事量が増加した。
仕事をしていくうちに、自部門の課題、上司の意図がおぼろげながらも分かるようになってきた。
もし私がいつまで経っても「最低限の業務知識」が分からなければ、業務遂行に悪い影響が出ていたと思う。会社にいた6年間で幅広い業務を経験したとは思わないが・・・、「最低限の業務知識」が分からなければ、業務内容の幅は確実に狭まっていたと思う。最悪の場合、任せてもらえる業務がほとんどない可能性もあったかもしれない。実際、社内外で、任せてもらえる業務がないために退職せざるをえなかったという話を聞く。
そのことを思うたびに、一般事務職でも「最低限の業務知識」を意識し、習得することの必要性を強く感じる。

これについて、「研修で勉強したことは、実務では全然役に立たない」という意見があちこちから挙がる。この意見を聞くたびに、研修の意義を理解して言っているのだろうかと思ってしまう。研修で学んだことは実務にすぐに使えて当然という考え方なのだろうが、これは、かつての受験勉強のイメージで研修を捉えていることと関係しているのではないかと考える。
新入社員研修もそうだが、研修は、自社ではどのような技術や知識が要求されているのかを知るためにある。「自社では、これとこれのスキルを持った人材が求められている」「この仕事をするためには、これこれのスキルを習得しておかなければならない」ということを研修以外の手段(ホームページにある記述を読む、講演を聞くなど)で示されても、具体的にはどのようなことなのか、頭の中でイメージできないのではないか。
研修の形式がどうであれ、研修を受けることで「こんなスキルが必要なんだ」ということが体感できる。いってみれば、研修は体験学習なのだ。スキルはすぐに習得できるものではない。研修で知ったことを日常業務に取り入れて何度も実践することで、習得していくものではないかと思う。

以上のことから、一般事務職新入社員を対象にした研修の内容をもっと充実させる必要があると思う。
特に、聴覚障害者の場合、耳から情報が入らない分、通常の業務をこなすだけでは業務知識がどうしても不足しやすい。「最低限の業務知識」の中身は、どの仕事をするかで変わってくるが、どの仕事をするにせよ、「最低限の業務知識」を新入社員の段階で習得していないことが、働く上での問題を大きくしている気がしないでならない。自分自身が現在担っている仕事の意味が分からない、組織全体から見た自分の仕事の位置づけがイメージできない、というのがそれだ。
私自身、「研修を受けてなくても、自分で勉強することで知識不足を補えばよい」と言われたことがあるが、「最低限の業務知識」が何なのか知らなければ、何を勉強すれば良いのか分からない。内部のホームページで新入社員研修の内容が公開されていれば、勉強するためのヒントは見つかるかもしれないが、私の時は公開されていなかった。

障害者を一般事務職で採用することについて、企業がどのように見ているのかは分からない。数年前の講演では「障害者も、貴重な人財としてみている」という内容の話を伺ったが、もし本当にそうなのであれば、新入社員研修の内容にも目を向ける必要があるのではないか。私はそう思う。

(終わり)
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